【モノづくりのこだわり】
私の愛するジョンストンズのカシミア♪
なぜ、創業から200年以上経った今なお、
世界中の人々に愛され続けているのでしょうか?
この理由は、
ジョンストンズ社の経営理念
『最高のモノのみが全て』という思いから生まれる、
自社のこだわりが大きいと、私は思います。
私がはじめてジョンストンズに出会ったとき、、、
セレクトショップでカシミアストールを巻いて
鏡に映った自分自身をみて、
私は「きゃ、恥ずかしい・・・!」と思いました。
人前では見せられないほど、1人で極上の幸せな表情をしていました(笑)
そんな最高の肌触りを実現する理由は
大きく2つのこだわりがあるからです。
・糸のこだわり
・生地のこだわり
そんなジョンストンズの"糸のこだわり"をご紹介します♪
ジョンストンズ社は創業から200年以上、
原毛の刈り取りから製品までの工程を
全て自社工場で一貫生産しています。
世界が効率化を進め、賃金の安い海外へモノづくりの拠点を移動する中で
とても珍しい、悪く言えば非効率ですね。
非効率でも自社で一貫生産する“こだわり”があるんです(^^)
これはまさに、
200年以上培ってきた独自の製法と
クオリティのコントロールを、
家族経営というスタンスで守り抜いてきた、
ジョンストンズ社ならではですね♪
糸やマフラー・ストール・ラグは
本社のあるエルガンの工場で、
ニットはカシミアニットの心臓部である
ホーウィックの工場で生産されています。
ちなみにカシミアの原毛は、
選毛された状態で売買されるのが一般的なのですが
ジョンストンズ社は、選毛の作業まで自社で行っているんです!
===染色===
選毛された原毛は、
トップダイド(原毛を染める)
ヤーンダイド(糸を染める)
ガーメンダイド(製品を染める)
の3種類があるのですが、
特別な場合を除きトップダイド(原毛を染める)を行います。
原毛の状態で染色することでどんな効果があるのか??
・色に深みが出る
・染色堅牢度が高くなる
つまり、温かみのある素材を作るときに最適な染色方法なのですね♪
===紡績===
染色された原毛は、
フェルト状で繊維がもつれ合った状態になっているので、
これらをほぐすために、
ローラーに釘が打ち付けられた機械で梳く(すく)行程が必要です。
この段階で、繊維に軽くオイルコーティングします。
後の作業で繊維を扱いやすくするためです。
そして全てのフェルト状の原毛は、
撚糸(ねんし)行程のため再び機械にかけ、
ミュール精紡機で撚られ糸になります。
これらの行程を通し、自動的に品質と形状もチェックされます。
===織り===
織機は縦糸に横糸を水平に横切って挿入する作業で、
あらかじめ決められた図案に基づいて
横糸を配置していきます。
縦糸の本数は糸の繊細さや密度、
製品の仕上がりによって変えられます。
織機は平織りや織柄を作る織り方など、
色合いによっても使い分けられているんです♪
===仕上げ===
織り上がった生地はゴワゴワしているので、
仕上げの作業が重要になります。
余計な脂分や汚れを取り除くための水洗い。
その後、決められた幅を保つため、
幅だし装置で乾燥させながらローラーを通過していきます。
そして起毛です♪
カシミア以外の製品は、
非常に柔らかい金属製ブラシによって起毛されます。
“アザミ”ってご存知ですか??
触ると痛いほどトゲトゲしたキク科の植物で、
スコットランドの国花なんです♪
アザミの実を使って起毛することによって、
カシミア独特の柔らかで滑らかな肌触りと、
しなやかな風合いを実現できるんですね(^^)
これは、創業当時から200年以上経っても変わることのない、
ジョンストンズ社のこだわりです。
起毛された製品は、
カット・最終プレス・たたみ・包装を経て
最終検品され倉庫で保管されます。
倉庫に保管されたマフラーやストール・ラグは
出荷前にオーダーに応じた刺繍やラベル付けた後、
楽しみに待っていらっしゃるお客様の元へと
出荷されていくのです(^^)